2011年6月23日木曜日

金融庁が、「IFRS導入延期を検討」している理由

連日の報道でご存知の方も多いと思いますが、
IFRS導入の延期が検討されているようです。

(参考): “IFRS 適用に関する検討について” 2011年6月21日 金融担当大臣 自見庄三郎
http://www.fsa.go.jp/common/conference/danwa/20110621-1.html

→「少なくとも、2015年3月期からの強制適用は考えていない」との明言がされています。

今回の導入延期の背景には、

① 以前より慎重論が多かった、国内企業が、3月11日の震災を受けて、「まずは復興が優先」という声を強くしたこと

※ 新日鐵、トヨタ自動車、パナソニック、日立、東芝、三菱電機といった製造業を中心とする大企業が、IFRS導入延期と米国会計基準の使用期限撤廃を訴える「要望書」を提出

② アメリカをはじめとする諸外国でも、IFRS導入延期の色彩が強まっていること

※ 米国SECは、今年2月、「2014年から」としていたIFRS適用を、「2015年以降とする」旨を発表
※ IASB(国際会計基準審議会)と、FASB(米国財務会計基準審議会)が、今年6月末までに終わらせる予定だったコンバージェス作業に遅れが発生。(「収益認識」「リース」「金融商品」等)

といった事情があるようです。

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